注文住宅の庭づくり

注文住宅を建築する際に、庭を作りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。そこでこちらの記事では、注文住宅における庭づくりのポイントと注意点に加えて、新築時に庭づくりを行うメリットについてご紹介していきます。家を建てる際には庭を作りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

注文住宅の庭づくりのポイントと注意点

庭をつくる目的を明確にする

まずは、「庭を何に使うのか」「なぜ庭を作るのか」を明らかにすることが大切です。「庭のある家に憧れる」という漠然とした理由だけで、用途を考慮せずに仕様を決定すると、失敗する可能性があります。しかし、庭の具体的な用途が明確であれば、必要な設備なども検討しやすくなります。

例えば、子どもやペットが遊べる庭にしたいのなら人工芝を敷く、BBQなどを庭で楽しみたいと考えるならウッドデッキをつける、といった工夫ができます。

手入れの手間を考慮する

手入れの手間を考えるという点も非常に重要です。庭の用途や設備、仕様によっては細かくメンテナンスを行っていく事が必要になりますが、管理しきれずに放置してしまうと庭が荒れてしまいます。手入れが苦にならない、メンテナンスに十分時間が割けるのであれば、土などを入れてガーデニングを楽しむのもおすすめです。

もし手入れに十分な時間を割けない場合には、手間がさほどかからない人工芝やコンクリートを取り入れることを検討してみてください。

駐車場・駐輪場のスペースを確保する

車や自転車を所有している場合は、後からの変更が難しいので、駐車場・駐輪場としてまず必要なスペースを確保してから、庭の広さを検討することが重要です。これは、駐車場・駐輪場は後からの変更が難しいためです。もし工事のやり直しが必要となると、費用も高額になりますので、慎重に検討しましょう。

この際に考慮すべきなのは、駐車する車や自転車の台数です。現在の台数だけではなく、将来的に台数が増える可能性はあるのか、大きな車に買い替える予定があるのかといった点でも、必要な駐車場の広さが変わってきます。こうした点について検討しつつスペースを確保し、庭の広さやデザインについて決めていくことがポイントです。

水栓の位置を検討する

庭の用途などによっては、水栓を屋外に設置する必要がある場合も考えられます。洗車や花への水やりを行いたい場合に、水栓の位置が離れていると、長めのホースを使用しなければならず、手間がかかるためです。このような点から、庭の用途などとあわせて水栓の位置も慎重に検討する必要があります。

また、水栓タイプは地面から立ち上がっている「立水栓」と、地面に埋め込む「散水栓」の2種類がありますので、こちらも用途に応じて選択してください。

日当たり・周辺環境に配慮する

例えば、庭で植物を育てたいと思っていても周りに家が多く、日当たりが悪い場合にはうまく育てられない場合もあります。庭の用途を考えたときに、日当たりなども考えつつ、実現が可能かも考えてみてください。

また、庭を設ける場所によっては、近隣や道路からの視線が気になる場合もあります。そのため、植栽やフェンスを活用して目隠しできますが、それに伴うコストが発生しますので、事前に把握しておくことが重要です。このように、しっかりと家族のプライバシーを保護できる庭を作るのも大切なポイントです。

新築時に庭をつくるメリット

住まいを新築する際に一緒に庭を作ると、庭と建物の雰囲気を調和させやすくなります。建物と合わせて統一感を出したい、と考えている場合には、新築時に庭を作ることがおすすめです。生活動線や予算なども踏まえたプランニングがしやすい点もメリットとして挙げられます。

また、庭を作る場合には水やりなどのために水栓の位置を慎重に決めることも大切です。新築時であれば、水道管の位置を正確に把握したうえで庭づくりを進めることができるため、設計上のミスが生じにくいという利点があります。

庭づくりも住宅会社に相談しよう

注文住宅で庭を作りたいと考えている場合には、「目的を明確にする」「手入れ・メンテナンスの手間を考慮する」「駐車場や駐輪場に必要なスペースを確保する」などさまざまなポイント・注意点があります。そのため、理想の庭づくりを行うには、家の間取りを考える時と同じように住宅会社に相談することがおすすめです。

下記のページでは、庭づくりのほかおしゃれな注文住宅をデザインするポイントを紹介していますので、家づくりを行う際の参考にしてみてください。

おしゃれな注文住宅をデザインするポイント