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注文住宅を建てる際、「収納スペースがもっと欲しい」と悩む方に屋根裏収納が注目されています。普段使わない季節用品や思い出の品をすっきり片付けられ、生活空間を広く保てるので人気があります。この記事では、屋根裏収納のメリット・デメリットや注意点を詳しく解説します。
屋根裏収納は、「グルニエ」「小屋裏収納」「天井裏収納」とも呼ばれ、建築基準法で「小屋裏物置等」と定義されています。建築基準法上、屋根裏収納が「物置」として認められるには、天井高が1.4m(140cm)以下、床面積が直下階の1/2以下である必要があります。また、収納専用で居室として使用しないことや、固定階段の設置を認めない自治体も多い点に注意してください。これらの基準を守ることで、屋根裏収納は延べ床面積や階数に含まれず、容積率や固定資産税の対象外となります。
屋根裏収納とロフトは、どちらも天井近くのスペースを活用する点で共通していますが、主な違いは「居室の一部かどうか」空間のつながり、にあります。ロフトは部屋の一部を2層にした上部スペースで、居室と空間を共有し、休憩や子供の遊び場など多目的に使われることが多いです。一方、屋根裏収納は居室から分離された密閉空間で、主に物置として使われます。開閉式の天井入口や折り畳み式はしごで出入りすることが一般的です。
建築基準法で定められた条件を満たせば、屋根裏収納は延床面積や容積率に含まれず、固定資産税の対象外となります。通常のクローゼットや納戸とは異なり、収納スペースを増やしても税負担が増えない点が大きなメリットです。ただし、基準を超えると居室扱いとなり課税対象になります。
本来デッドスペースとして使われない屋根裏を収納として活用することで、居住空間を圧迫せずに大容量の収納を設けることができます。天井高1.4m以下、床面積が直下階の1/2以下という基準を守れば、屋根裏全体を使って衣類や季節家電、アウトドア用品などかさばる物もまとめて収納できます。屋根裏収納なら生活スペースを減らすことなく収納量を増やせるので、限られた敷地でも効率的に家全体をすっきり保てます。
他の間取りを圧迫しないことは屋根裏収納をつくる大きなメリットです。屋根裏収納は居住空間から独立したデッドスペースを活用するので、リビングや寝室、クローゼットなどの生活空間を狭くすることなく、収納量を増やせます。通常、収納スペースを増やすと居住空間がその分狭くなりますが、屋根裏収納なら部屋の広さや動線を犠牲にすることがありません。そのため、限られた敷地や建ぺい率・容積率の制約がある場合でも、家全体の収納力を高めつつ、快適な居住空間を維持できます。
屋根裏収納は天井や床の補強、内装工事、換気設備の設置、さらに出入り用の階段やはしごの取り付けなど、通常の収納スペースよりも工事内容が多くなります。一般的に6畳程度の広さで15万~30万円が相場ですが、固定階段にするとさらに高額になり、場合によっては50万円を超えることもあります。また、広さや仕様によって費用は大きく変動し、こだわりが強い場合やリフォームで設置する場合はさらに高くなる傾向があります。予算や活用頻度を十分に検討することが重要です。
屋根裏収納は天井が1.4m以下と低く、出入口も狭いことが多いため、大人は中腰で移動する必要があり、重いものや大きな荷物を運ぶ際には特に負担が大きくなります。また、はしごや階段での上り下りが必要なため、安全面でも注意が必要です。頻繁に使うものや重い荷物の収納には向かず、出し入れの手間から利用頻度が下がってしまうケースもあります。
屋根裏は屋根のすぐ下に位置し外気の影響を直接受けやすいため、断熱性能が不十分だと夏は非常に高温になります。収納物が熱や湿気で傷むリスクがあることに注意が必要です。特に断熱材が屋根裏収納部分にしっかり施工されていない場合、熱がダイレクトに伝わり、快適な利用が難しくなります。暑さ対策としては、屋根裏全体を断熱材で包み込み、効率的な換気を確保することが重要です。
屋根裏収納は建築基準法の条件を満たせば固定資産税がかからず、広い収納スペースを確保できることから検討したい設備です。他の間取りを圧迫せずに収納力を高められます。一方で、設置費用が高く、荷物の出し入れが負担になりやすく、夏場は高温になりやすいなどのデメリットもあります。用途や頻度、予算を考慮して計画することが大切です。
下記のページでは、注文住宅で収納を設ける際に気をつけるポイントやおすすめの収納場所を紹介しています。ぜひ収納づくりの参考にしてください。
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